2011年2月号 1ページ目
<運がいい人と悪い人は何が違うのか?>
勝間和代氏がイギリスの心理学者ワイズマン氏を紹介していましたが、それがとっても僕が普段思っていたことにとっても似ていたので、びっくりしました。
ワイズマンはもともとプロのマジシャンで、それも関係したのでしょうか
「運がいい人と悪い人は何が違うのか?」
を数千のデータを分析して、4つの法則をまとめています。
僕も原著を読んだのですが、きちんとデータで分析してあり、ありがちな精神論や著者の思い込み、キリスト教的なオチなどもなく信頼できるなと感じましたので、ご紹介します。
法則(1)チャンスを最大限に広げる;運がいい人はチャンスを逃さず、それに対しすかさず行動を起こす傾向がありました。
つまり
「これは保証付き、ゼッタイいい!」
の場合はもちろんですが、
「あれ、ちょっといいんじゃない?」
くらいのときからパッとやれる範囲で高速で反応するということでしょう。
そしてハズレだったとしても、そんなに気にしていないというか、ムダだと思っていないのでしょう。
しかし、それを繰り返すことによってアタリを判断する精度は上がっていきますので、
「歩くチャンス発見機」
状態になり、他人がなかなか気付けないようなチャンスも見つけることが出来るようになります。
そして中には大アタリもはいっているでしょうから長い目でみると大きな差がでてきます。
アタリマエですが、後出しジャンケンで
「あれは、いいと思ってたよ、分かってたよ(でもなんにもしてないけどね)」
という人の精度はいつまでも机上の空論なので、上がっていくことはありません。
法則(2)虫の知らせを聞き逃さない;これは直感や本能に素直に反応するということのようです。
人間の直感とはもともとすごい力をもっていて、磨けば磨くほど感度があがっていきます。
これは
「下手な考え休むに似たり」
とも言えるかもしれませんし、マルコム・グラッドウェル氏の
「第1感;最初の2秒のなんとなくが正しい」
の中でもそのメカニズムや例が詳細に触れられています。
なんにも考えずに直感にだけ頼っていれば良いというのとは違いますが、自分にきた虫の知らせを重視することも運がいい人には当てはまるようです。