2010年3月号 3ページ目
正しい派;そのB;自分の主張を相手にキチンという。
何でも自分が正しいと思ったことは言うべきだと思っている。
そんな自分が好きだし、相手にも評価してほしい。
大体どこにいっても「何でも思ったことは言って欲しい」といわれているので、それを真に受けて狭い意味での正論を言ったりする。
しかし、全体に対する広い視野が欠けているので、その発言によって相手が一発で納得し、行動を変えてくれることはまずない。
悪気はないのだが、相手をイラットさせてしまうことも多く、部分的にはそこそこ正しいことを言っている割に反発されてしまう。
言った自分として気は済むのだが、相手の行動はゼンゼン変わらない。
トク派は?→相手の主張をなるべくクチを挟まず、遮らず、時間の許す範囲で一定時間聞くことを重視。
きちんと聞くこと自体が大事と考えている。
一方で、じっくり聞くこと=なんでも相手のいいなりになること、とは全く考えていない。
自分が納得できることを選んで行動する。
それで自分もトクだし、相手は少なくともじっくり話を聞いてもらえたことから、それなりに納得してくれることが多い。
結果双方得。
人間関係も良好のまま。
正しい派;そのC;確固たる自分が大事、猿真似はよくない。
個性が大事なので、自分なりのやり方で臨もう→初心者のときから、自分なりのアレンジを加えるため、上達に異様に時間がかかる。
まるで名古屋から東京にいくのに、「自分らしさを重視して、いきなりヒッチハイクで行ってしまう」ようなことをついしてしまう。
行き詰ったりすると、結果より過程重視だ!となり、根性論に陥りやすい。
「成功するだけがいいんじゃないんだ。気持ちや過程が大事なんだ」とか思い込みやすい。
トク派は?→専門家やそのことが得意な友人何人かから情報を収集し、初心者のうちはとにかく猿真似に徹する。
こんなこと意味があるのかな、大丈夫なのかなとかは、やると決めた期間中に限っては全く考えない。
いかにうまく猿真似を完成させるかだけに集中する。
猿真似修行期間が終わると、自然と一つ一つの意味などがじんわり分ってくる。
猿真似を卒業してから、初めて自分なりにアレンジを少しずつ加えてゆく。
名古屋から東京に行くのに、まずはつべこべ言わずに一番はやいのぞみに乗って行き、東京駅からは自分で地下鉄、タクシー、徒歩などで目的地に到達するように心がけている。