2010年6月号 2ページ目
<失敗する自由、恥をかく自由が好きな人と避ける人>
好きなことをする自由、言いたいこという自由、買いたいものを買う自由、みたいテレビをみる自由などについては、僕も含め誰もが敏感だと思います。
一方で失敗する自由、恥をかく自由も同じように誰にでもありますが、つい出来れば避けて通りたいと思いがちです。
しかしこれを敢えてやってみるといいことが多いのでは?とも思うのです。
日本古来の文化には失敗したら切腹とか、名誉を重んじ、一家の恥になるような事をしないで、自分を押し殺して家名を守るというのがありました。
しかし、いまどきそんな時代錯誤なことをホンキで思っている人はいないでしょう。
すると
失敗とか恥とは実はせいぜい自分ひとり程度のことなのだと分かります。
じゃあ失敗とか恥を避けていると個人的にはどんなオチが待っているのでしょうか?失敗とか恥とは本当にまずいことでしょうか?そのためには逆を考えるとわかりやすいです。
全く失敗していない、まったく恥をかいていないと、もれなくこんな人になれると思います。
<その@;新しいことを全くしない人>
新しいことをするとうまくいくかもしれませんが、うまくいかない場合には失敗したり恥をかいたりするかもしれません。
なので新しいことには手がつけられません。
新しいことを全くしないと、生活はマンネリ化して毎日同じことの繰り返しです。
毎日の些細なことでも、すこしずつでもやり方を改善したりすることさえ気後れします。
「今まで、そこそこうまく行ったんだからわざわざ変える必要はない。
やり方を変えてみてうまくいかなかったら困る」と思い出来ないことが多いです。
そうこういっているうちに世の中の方が知らないうちにとっととかわってしまい、慌てるハメになります。
世の中に変わらないでと思うのは自由ですが、それを止めることは王様にも、売れっ子芸能人にも、私にもあなたにも出来ません。
<そのA;しゃべっているが、行動しない人>
あーでもない、こーでもないと仲の良い友達としゃべるのはとっても楽しいですね。
僕も大好きです。
またしゃべっているときは絶対失敗も恥をかくこともありません。
実際にはなんにもしてませんから。
ところが自分が行動となると失敗からも恥をかくことからも逃げることは出来ません。
環境は自分の思い通りにはならないので、予期せぬ場面で失敗したり恥をかいたりします。
そんなとき「あー、頭ではこう思ってたけど実際はこういうことがあり得るのかー」とノウハウが身に付き後々得をします。
やったことの無い人とはえらい違いです。