2010年10月号  4ページ目<完結>

ホントC;レコーディングダイエット;食べたものを全てかたっぱしから記録するのはとても有効です。

これは糖尿病の栄養指導などでも使用する手法です。

もちろん、どれだか食べたかカロリーがわかるというのもありますが、実はそれよりも心理学的な効果がとても強いのです。

きちんと記録をしていると、記録しているということ自体が食べ過ぎを防止するのです。

もちろん、これを食べたのだけは記録しないという例外を作ってしまっては、効果は出ません。

血圧を毎日測っている人は、知らないうちに血圧を上げる行動を避け(例;塩辛いものは少しにする、イライラしないようにする)、下げることをついやるように脳が指令を出します(例;ちょっとそこまで散歩でもしようかな)毎日予定表を書いている人は、書いた予定をこなすダンドリを助けるように脳が指令を出します。

毎日自分が書いた目標を朝出かける前にチラッと見る人は、目標をそもそも書いてもいない人、書いているけど、見ない人に比べて目標に到達する確率が高まります。

毎日寝る前に日記を書いている人は、今日やらかしてしまった後悔の行動を今後しにくくなるように、今日うまくできたことはもっとやるように脳がやはり指令を出すのです。

人間は元来、原始時代から生き残りのために外部環境に適応しようとして、周りの環境、周りの人間に興味をもち、行動するように出来ています。

その結果、ナカナカ自分自身に興味を持たないようになっていて、評価も甘く、ゆるく、ぼんやりとしています。

ところが一回自分の書いた文やメモは脳は自分自身でなくて「外部の何か」と認識するんですね。

そうすると自然と書いてあることをどうにか実現しようをとして脳が活動し始めるんです。

そしてその結果、実は自分自身がよくなっちゃう確率があがります。

脳は自分自身だと思うと、それをなんとかしようと思わないんですが、それが外だと思うとなんとかしようとしてフル回転し始め、一生懸命解決につながる命令を出し始めるんですね。

そういえば、誰だって他人のアラはよく見えるけど、自分のアラにはあんまり気づかないですね。

また、他人のアラは気づいたら直したらいいのに、そのためには先ずこうするといいんじゃないなんて気付くのですが、自分のアラは気づいたとしても、「まだ許容範囲だよね、今日のところはまだいいんよね」とかボンヤリしがちです。

何かやりたい事があったら、とりあえず書いてみて、それを眺めてみて、脳に自分のためにも働いてもらいたいですね(^^)


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