2010年12月号 2ページ目
理由その@気分悪い、早く忘れたい→どんな行動でも、振り返ってみると100点だったということはマレです。
またできれば見たくない現実を見なおすハメにもなります。
そうすると、根拠はないけど、次は偶然うまくいくかもだから、過去は忘れようと思うことがあります。
ところが、私たちの失敗するパターンというのは、実はイヤっていう程毎回同じです。
これは自分の失敗パターンより、他人の失敗パターンをみるとよくわかりますね。
「失敗の部分」を見直すと、自分の必敗パターンがみえてくるので、それを修正しないと、多分また同じ目に会います。
「うまくいった部分」は偶然なのか得意なのか見分けます。
得意ならもっとやればもっと伸びるでしょう。
理由そのA前向きがよいと思っているので、ムダな気がする→見直しは一見、後ろ向きな行動です。
「人生前向きで生きていこう」「過去を振り返ったって、仕方がない」というイメージのよい言葉につられてしまうと、見直しなんて時間のムダだからやめようとなりかねません。
ところが大天才でもない限り、毎回場当たり的にやってどんどん成功するなんてありえません。
成功確率をあげようとしたら、見直しをササッとやって改善する方がよっぽど確実でしょう。
ただ、ここでは「感情を重視」するか、「結果の成功確率」を重視するかという個人の性格の違いもでてきます。
「前向きに頑張ったから、失敗したけどいいや」という一時的なハレな気分を重視するヒトもいます。
「いろいろ見直して、いろいろ目配りをして、一定期間集中してやった結果、うまくいった」場合には、そんなに脳天気に、私ってがんばったね、自分を褒めてあげたいという気分にはすぐにはなりません。
むしろその時は、「ふー、やっとこれで終わったか。
やっとこれで一息つけるぞ」とほっとする気持ちの方が強いでしょう。
そして、ふとしたなんでもない時に後でジワーっと、例えば一人でお風呂にはいっているときなんかに、思い返して「そういえば苦労したかいがあったなー、自分もここまで来たんだなー。
昔はここまで来られるなんて想像も出来なかった。
夢のようだなー。
」とジーンとくるような満足感を感じるのではないでしょうか。