2011年3月号 4ページ目<完結>
そしてもう一つ。
リベットの自由意志の実験という面白い実験があります。
それは神経の測定実験です。
僕らは普段まず、自分が意識して、その結果行動すると思っています。
しかし、彼の実験結果からはそんな直感と反対の結果が出ました。
つまり、行動する神経に電気が流れてから、その後で意識する神経に電気が流れていたのです。
つまり僕らは、普段何かを意識して、たとえばああしようとか決めて、その後行動していると思っています。
ところが、細かくみると
実は、行動してから、その後なぜそれをしようとおもったのか理由を考えていただけだったのです。
まず、スキになってその後なぜスキになったのか考えていたのです。
まず泣けてきて、その後でなぜ泣けてきたか考えていたんですね。
その位僕らの行動の大半は無意識が支配しているということです。
とすると、これを逆に利用しない手はありません。
文字で自分に必要なことや、これからやることや、願望をかいてみると、脳の無意識部分へそれらの内容がインプットされます。
(これって、スゴイ都合の良いハナシだと思うでしょう。
でもホントにそうなのです。
これはやってみたことがある人ならゼッタイ分かると思います。
)そして、書いたことをうまく処理したり、やり遂げるため自然と体が動いてしまうはずです。
そして、後で「ああ、これは進んだな。
これも終わったな。
あれ、どうしてこんなに自分ってダンドリよく出来たんだろうな?こんな方法を自分でやったなんて、思いついたなんて出来すぎだよな」なんて思うワケです。
どうして体がそう動いたかを後で振り返ってみても、最後までどうして自分がそうしたかは分からないんです。
分かった気がしたって、それは屁理屈だったり、コジツケだったり、自分や他人に納得してもらうための単なる一応の説明にしかすぎません。
でも、問題はできたかどうか、達成できたかどうかだからそれでイイんです。
体(無意識)は頭(へ理屈)より、アタマがイイんです。
(@内田樹)結果オーライですね(^^)。
ただし、このようなことは脳がチャーンといい状態でスタンバイしてくれていないと起こりません。
それは栄養、疲労回復、適度な運動でしたね。
とにかくまずはこの3つをおさえましょう(^^)