2010年4月号  3ページ目

そのB;エネルギー配分について→人間には、大きく2つの大事なエネルギー配分先があります。

それは考えるエネルギーと行動するエネルギーです。

カンタンな人は自分がどうにもできないことや、とっても苦手なことに対しては考えるエネルギーも行動エネルギーもどっちも省エネです。

一方で自分が好きなこととか、今日でも出来ることに対してはエネルギー全開♪楽しく、集中してやります。

一方ヤヤコシイ人は自分が苦手なこと、どうしようもできないこと、他人のこと、世の中のことなどにヤタラとエネルギーを使います。

未来のことと過去のことを一生懸命考え過ぎて、この瞬間自分がやることに集中出来ません。

また他人に対し自分の意見を言うことや、他人を変えようとすることにエネルギーを使いすぎて、自分自身を変化させるエネルギーが常にガス欠状態です。



そのC;動機について→カンタンな人は悪びれずに、何をするにしても「自分のためにやっています」と平気でいいます。

それは、楽しいからとか、自分の為になるからという場合もありますが、ハタから見るとそれは、人のタメ、地域や勤務先などの所属グループのため、ひいては世の中のために見えることも含めて全部がその人にとっては「自分のため」というシンプルな動機なのです。

作家の森博嗣氏は「仕事は自分が生活するため」とあっさり言い切りますが、仕事のクオリティと量の両方に対して大変厳しいハードルを自らに課しており、そのこだわりは単に生活のためとはとても思えません。

村上龍氏は「ホームレスになって公園のゴミを拾うことよりも、仕事を見つけて社会復帰した方が社会にとってよい。

日本航空には社会貢献活動など誰も望んでおらず、税金を投入しないと潰れてしまう状況では社会貢献もへったくれもない。

被災地へ支援活動にいくニートは一見美しいが、実際は仕事を得て税金を払うほうが社会により貢献できる」と書いています。

彼は、「自らの為に行動した結果として」社会貢献をする人に敬意を払っており、そもそもの動機が「人の為社会のため」という美辞麗句に自己陶酔し本来の自分の領分を軽視し、能力を発揮できていない人を切り捨てています。

キビシイですが、確かにそういう面もあるように思えます。

自分のためにやる人は、自分に対し多くを課す気がしますが、人の為にやる場合はちょっとやってあげただけでも、すごいやってあげたでしょと思いがちだからなのでしょう。

4月はオープン気分で、ヤヤコシイ自分は冬物衣料と一緒にタンスに片付け、カンタン、軽やかに行動したいですね(^^)



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