2011年2月号 3ページ目
<村上春樹氏の珠玉のインタビューより(夢を見るために、毎朝僕はめざめるのです)>
村上春樹氏は非常に個人的な人で彼の作品群もとてつもなく個性的ではありますが、僕はむしろ彼の考え方、世の中の見方、生活の仕方を興味深く思っています。
彼は非常に才能があり、個人主義者です。
しかしそれは、他人を無視するとか、蹴落とすという意味ではありません。
彼は他人を非難もしませんし、寛容です。
べったりとした一様の価値観や人間関係を否定し、様々な価値観や様々な距離感のある人間関係を重視しているように思えます。
そして個人の幸せにつながらないあらゆる制度、しきたり、イデオロギーに対し距離をおき、彼なりの対処を講じつづけています。
村上春樹的な人はこれからはドンドン増えてゆくだろうと僕は確信しているし、そういう人が生きやすくなっていくことも間違いないと思います。
それを、もう彼は何十年も前から続けているわけですから、ほとんど未来人(?)のように思えてしまいます。
そんな彼のインタビューを紹介します。
今読んでもフツウのインタビューのようですが、引用の年号を見ると、一昔前に彼は、とっくに、そんなことをいっているんです!やっぱり、未来人に違いありません(^^)